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コール・オプション売りの2つのメリットとデメリット

      2015/01/31

コール・オプションの売りのメリットとデメリットについてです。オプション取引には買と売があります。

先物取引では買と売は同条件で取引できますし、買は上がれば儲かるし、売りは下がれば儲かるという単純でわかりやすいものです。しかし、オプションの売りのメリットとデメリットを見ていきます。

売りのメリット1:時間で稼ぐことが出来る

オプションは2つの価値によって構成されています。それは「本源的価値」と「時間的価値」です。

本源的価値とはITMのオプションが持っている価値で「今すぐに行使できたとしたらいくらの価値があるか?」ということです。

時間的価値はオプション価格から本源的価値を引いたものになります。つまり、ATMとOTMのオプションの価値は時間的価値だけです。

この時間的価値は時間が経つにつれどんどん減少していきます。ですので、OTMのオプションを売ってじっとしているだけでも儲けることが出来ます。もちろん相場が大きく変化した場合はその限りではありませんが。

売りのメリット2:勝率が高い

「緩やかな下落相場だけど、若干は上昇する可能性もある」と想定する場合、コール・オプションの売りは安心なポジションになります。なぜなら、下落によりデルタで勝ち、若干の上昇でもセータで勝つことが可能だからです。つまり、最終的に日経平均が上昇しても行使価格まで届かなければ利益になります。ですから、FOTMの場合はほとんどの場合勝つことが出来ます。勝率が高いので安心して取り組むことが出来ます。

相場観に対するコールオプション売りの立ち位置

暴落=プット買<先物売り<コール売り<プット売り<先物買い<コール買い=急騰
先物を売るほど下落するとは思わないけど、先物を買うほども上昇するとは思わない。レンジ相場の時に有効な戦略です。

売りのデメリット1:証拠金が高い

ネイキッドでコールオプションを1枚売るとFOTMで10万円程度からITMに近づくと100万円以上まで幅はありますが証拠金がかかります。これらは権利行使価格と残存日数、そして相場状況により変化しますので「必ずこのぐらい」というわけではありませんので注意して下さい。

売りのデメリット2:利小損大

投資の世界では「利大損小」を目指すことが良いとされています。しかし、コール・オプションの売りは「利小損大」です。コール・オプション売りの利益額は売った時の価格と決まっています。

しかし、損失額は決まっていません。よくオプションの売りは「損失無限大」ともいわれます。もちろん実際は無限大というのは大げさですが、大きな損失になることがあります。

利小損大になる例

例:先物価格が17,000円の時に権利行使価格18,000円のコール・オプションを100円売ってSQが20,000円になった時
この場合190万円の損失になります。計算式:(20000-18000+100) x 1000=190万円
先物売りとコールオプション売りSQまで持ち込めた場合ですから、さらに途中の段階で証拠金が堪えられなくなる可能性もあります。そうするとこれ以上の損失になる可能性もあります。ですが、利益は10万円以上には絶対になりません。これが「利小損大」と言われる理由です。

先物売りとコール・オプション売りの関係まとめ

相場 先物 オプション
急騰 ×× ×××
上昇 ×
変わらず
下落
急落 ○○

「急騰さえしなければいい」というポジションだということが分かります。大きく上昇した後、これ以上は上昇圧力が大きくないときなどにコール・オプションの売りを仕掛けることもできます。FOTMのコール・オプションが安いからと言って収益を上げるために無理な枚数売るのは避けるべきです。現在の口座残高をよく確認しながら運用を行えば利益を上げることも十分可能だと思います。

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