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【まとめ】黒田バズーカとは何だったのか?これまでの緩和内容を徹底解説!

   

黒田東彦今から約3年前の2013年3月20日に日銀総裁に就任した黒田東彦日銀総裁により3回放たれました。

黒田総裁の任期は2018年4月に切れるため、残された時間は後1年と少しです。再任されるためにも再度の緩和も考えられます。それに備えて今までの復習をしてみましょう。

黒田バズーカ第1弾

2013年4月4日。就任早々の日銀政策決定会合で「量的・質的金融緩和」の導入を決定。
黒田バズーカ第1弾
先の選挙(2012年12月16日の衆議院議員総選挙)で大勝を収め与党に返り咲いた自民党・安倍総裁の「アベノミクス3本の矢」の1本目として花々なデビューでした。

1.マネタリーベース・コントロールの採用

年間60~70兆円増額。「日銀がどんどん市場にお金を回すよ」と宣言。

マネタリーべースって何?

マネタリーベースとは「日銀券発行残高」+「日銀当座預金」+「貨幣発行残高」の合計です。このうち直接日銀が操作出来るのは「日銀券発行残高」と「日銀当座預金」です。

日銀券発行残高・・・紙幣の事です。1万円札とか。
日銀当座預金・・・金融機関が日銀に預けているお金です。私たちが銀行に預けているように金融機関は日銀にお金を預けています。金融機関には一定量の金額を日銀に預けておくことがルールになっています。

どうやってマネタリーべースを増やすの?

金融機関が持っている有価証券(国債など)を買って、その代金を日銀当座預金に入れて増やしていきます。ですから、次に出てくる「長期国債買入れ拡大と年限長期化」と「ETF、J-REITの買入れ」との関係が深く、具体的に何を買うかを明言しています。

2.長期国債買入れ拡大と年限長期化

年間50兆円の国債を買入れし、買入れる国債の平均残存期間を3年弱から7年に延長。

買入れる国債の平均残存期間って何?

国債は株と違って償還があります。ですから、その償還までの年数を残存期間と呼びます。その残存期間を平均で7年にするということです。つまり、短期金利だけではなく「中期金利を下げる」という明確な意思です。7年というのは債券先物の受け渡しに使われる国債になるので、先物主導で金利を下げていこうという狙いもあります。

3.ETF、J-REITの買入れ

ETFを年間1兆円J-REITを年間300億円買入れ。株だけでなく不動産市場の底上げを図り、市況を回復させようとしました。

これは一番インパクトのあった政策です。今までになかったリスク資産の積極的買入れにより市場に「金バラまくぞー!」と宣言。

4.物価目標の導入

これらの「量的・質的金融緩和」の達成目標を2%のインフレターゲットを設定。これを達成するためには必要なことは何でもすると「追加緩和」の可能性を言及。

黒田バズーカ第2弾

2014年10月31日にサプライズ緩和を発表。市場では予想されていなかっただけに株式市場に与えたインパクトは大きかったです。
黒田バズーカ第2弾
その後に控えていた参議院議員選挙(2014年11月21日)にも与党に好影響となる結果でした。これにより、政府と日銀の一帯によるアベノミクスを再認識させました。

1.マネタリーベース増額

前回「年間約60~70兆円」に決めた増額幅を「年間約80兆円」に増額。「まだ足りないみたいだからもっとお金を回るよ」と宣言。

2.長期国債買入れ拡大と年限長期化

「年間50兆円」だったのを「年間80兆円」に増額。買入れる国債の平均残存期間を7年~10年程度に延長。中期だけでは買いきれないため長期残存の国債も買うことにしました。

3.ETF、J-REITの買入れ増額

ETFを「年間1兆円」から「年間3兆円」に、J-REITを「年間300億円」から「年間900億円」に増額。爆発的なインパクトをもたらした決定です。その後、翌年2015年6月24日に日経平均株価は20952.71円を付け、18年半ぶりの高値をつけました。

黒田バズーカ第3弾

2016年1月29日に追加緩和を発表。市場が停滞していたため、緩和観測はありましたが、マイナス金利の導入にはサプライズがありました。

ただ、市場にとってはネガティブサプライズの感もあり、金利低下により円高の加速を招いたため、株式市場は乱高下しました。

1.マイナス金利導入

日銀に預けられている金融機関の当座預金(の一部)にマイナス金利を付けると表明。「お前ら金余らせないで貸し出し増やせ!さもないと金を取り上げるぞ!」と恫喝。金融機関を委縮させた。

2.長期国債買入れの年限長期化

買入れ平均残存期間(デュレーション)を7年~12年程度に延長。10年新発国債の金利が初めてマイナスにもなり、国債の価格は急騰しました。

マイナス金利の影響

銀行は収益を下げるマイナス金利の政策に猛反発。銀行株は収益悪化の見通しから軒並み下げました。さらに、結果銀行の決算が悪くなり景気への影響も懸念され、失敗の声も聞こえています。

黒田バズーカまとめ

黒田バズーカ第1弾 黒田バズーカ第2弾 黒田バズーカ第3弾
日付 2013年4月4日 2014年10月31日 2016年1月29日
マイナス金利 なし なし ▲0.10%
マネタリーベース(年間増加額) 60~70兆円 80兆円 80兆円
国債買入額(年間) 50兆円 80兆円 80兆円
国債買入平均年限 7年 7年~10年 7年~12年
ETF買入額(年間) 1兆円 3兆円 3兆円
J-REIT買入額(年間) 300億円 900億円 900億円
物価目標 2% 2% 2%

黒田バズーカ第4弾はあるの?

黒田バズーカ第4弾があるかどうか、気になるところです。第3弾がネガティブインパクトに終わったこともあるため、「第4弾はある!」と予想(希望)します。

このままでは黒田総裁は再任されません。なぜなら、目標に挙げた「物価目標」の未達が大きな敗因です。再任されるには、物価目標の達成の可能性があるところを見せる必要があります。そのためにも最後の手を打ってくる可能性は考えられます。任期を半年残した来年の秋頃の可能性が高いのではないでしょうか。

 -日銀金融政策
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