投資初心者のための 鉄壁資産運用

【オプション戦略】ロング・ストラドルのメリットとデメリット

      2015/02/12

オプションを買う時は大きく上昇する時か大きく下落する時が一番利益率がいいです。しかし、いつもそのようなことが分かるわけでもないですし、マーケットが動きそうな予感がしてもどちらに動くかわからないときがあります。その時に有効な戦略が「ロング・ストラドル」です。

ロング・ストラドルの取引例

ロングストラドルはATM近辺でデルタニュートラルになるようにコール・オプションとプット・オプションを同じ限月で同じ枚数買い建てます。
例:先物が17,000円の時、権利行使価格17,000円のコールオプション(400円)と17,000円のプットオプション(600円)を1枚ずつ買います。

ロング・ストラドルの損益図

上記取引のオプション満期日の損益図です。
ロング・ストラドルの損益図

ロング・ストラドルのメリット

相場がどちらに動いても一定以上動けば利益になります。相場が大きく動きそうな局面の直前で仕掛けることが出来れば最高です。

ロング・ストラドルのデメリット

相場が動かない場合、オプションの価値がどんどん減っていきます。ATMに近いオプションの価格は高いですが、その価格は時間的価値がほとんどなので日々目減りしていきます。そして、最終的にSQでATMかOTMなら「0」になってしまいます。そのため、動かないと判断した時は素早くポジションクローズしないとオプション価値がなくなってしまいます。

ポジションを取るときの相場観

今後大きな上昇または大きな下落が起こりそうな場面で仕掛けます。具体的には、重要指標の発表前などです。

また持ち合い状態が続いている局面でも有効です。ずっと同一位置にいることはまれで上か下かどちらかには進む可能性が高いです。しかも、持ち合い状態の時は大抵ボラティリティが低くなっているので、安くオプションを買うことが出来ます。そして、上下どちらかに大きく動き、それに伴いIVが上昇し、オプション価値が高くなるのがベストシナリオです

ロング・ストラドルの相場観まとめ

相場 ロング・ストラドル
急騰 ○○
上昇
変わらず xx
下落
急落 ○○

急騰または急落する時のみ有効な戦略です。これは大きなガンマロングだからです。中途半端な上げや下げではセータショートなのでタイムディケイで負けます。また、ベガロングなのでゆっくり進んでいる時はIVの低下によりベガでやられてしまいます。ですので、仕掛けて反応がなかったらすぐに閉じなくてはだめです

ロング・ストラドルの手仕舞い

事前にどのぐらいの期間保持するのかを決めておきましょう。そして、そのセータ分の損失をあらかじめ覚悟してからポジションを構築した方がいいです。そうしないと損失を取り戻そうと必要以上に長く持つことになります。その後相場が動いてもすでにタイムディケイで価値が減ってしまっていてちょっとの急伸や急落では取り戻せないときもあります。ですので、仕掛けた後決めた期間の間に想定したほど動かなかったら直ぐに閉じるべきです

また、想定したとおりにどちらかに動いた場合は動いた方反対側のオプションを閉じます(相場が急落したらコールを閉じ、急騰したらプットを閉じる)。その後、これ以上動かなくなったら残ったオプションも閉じます。早めに閉じないとオプション価値は日々目減りしているので時間との戦いです。残った方のオプションは、動いた後にOTMのオプションを売りフリートレードに持っていく戦略もあります。

 -オプション講座・中級編
 -, ,

  関連記事

ロング・ストラングル
【オプション戦略】ロング・ストラングルのメリットとデメリット

単体でのオプション買いは動く方向をきっちり当てないと利益になりません。そのため相場観が非常に重要でした。 ビシッと当てられる相場観があるなら …

【オプション戦略】デビット・スプレッドのメリットとデメリット

オプションを単体で売買するには(特にATMに近い銘柄の場合)、損益の動きが大きすぎる場合が多いです。そこで何らかのオプションスプレッドを組ん …

ショート・ストラングルの損益図
【オプション戦略】ショート・ストラングルのメリットとデメリット

シンプルなオプション売りの戦略として、コール・オプションかプット・オプションを売り、タイムディケイを利用して利益を上げる方法があります。しか …

ショート・ストラングルの損益図
【オプション戦略】ショート・ストラドルのメリットとデメリット

セータで稼ぎたい人におすすめの戦略がショート・ストラドルです。 オプション価格はほとんどが時間的価値です。SQまで持ち越せばほとんどがゴミ屑 …

ショートバタフライの損益図
【オプション戦略】ショート・バタフライ・スプレッドのメリットとデメリット

SQにはある価格にはいないだろうと想定できるときには損失限定できる「ショート・バタフライ・スプレッド」がおすすめです。満期日の損益図が「バタ …

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

TOPへ戻る ↑