バンドウォークを想定しクレジット・コール・スプレッドを試した結果

2/3(火)のナイトセッションに模擬トレードでクレジット・コール・スプレッドを試してみました。クレジット・コール・スプレッドは弱気の相場でボラティリティが高い時に有利な戦略です。ボラティリティは19%前後と高くもなく低くも無いと言った水準でした。
2015年2月3日(火)の相場状況
1/27~1/30まで18,000を試すも突破がならず、完全に三角持合い状態になっていました。そして、2/3に陰の寄付き坊主で大幅下落したことにより、バンドウォークの可能性が高いと考えました。また、過去2回の18,000円へのチャレンジも大きな陰線後17,000円まで一旦調整していました。そのため、一旦は調整局面に入ると考えコール売りでデルタとセータを採りに行くことにした。
クレジット・コール・スプレッドの仕掛け
仕掛けは2月3日のナイトセッション寄り付きで先物は17360でスタートでした。
銘柄 | 枚数 | 価格 | IV |
03C19375 | +1 | 17 | 19.1% |
03C18675 | -1 | 65 | 18.7% |
デルタ | ガンマ | ベガ | セータ |
-0.09 | -0.00012 | -7 | 1.7 |
-48の受け取りです。
クレジット・コール・スプレッドの手仕舞い
思惑が外れ、翌日に急上昇。さらに同レベルでの持合い状態になりました。米市場が下落しても日本株市場には大きな影響を与えず日米株市場の相関が若干崩れたかもしれません。そして、金曜の夜に雇用統計発表が控えていて、日経平均は上値が重い状況でした。雇用統計が予想を上回る結果の時18,000円越えのリスクが高いと判断し、2/6(金)のナイトセッション寄付きで一旦損切りで手仕舞いしました。また、雇用統計が良くなかった場合は月曜日以降に再度構築することも可能です。
仮に18,000円を超えてもそこでの持合いが考えられます。しかし、18,000円まで来るとセータで評価損を削るには計算上3/1まで持ち合いを続ける必要があり、それまでには上か下にはいく可能性があります。そして、下に行けばいいのですが、上に抜けた場合売ったコールオプションがITMになり、大きな損失になる可能性があります。
雇用統計後も翌々週にはGDP速報(2/16)や日銀金融政策決定会合(2/17-18)とイベントが目白押しで、そのまま2月いっぱい持ち続けるのは難しいと判断しました。売り戦略はイベントリスクを避ける必要があると思います。
銘柄 | 枚数 | 価格 | IV |
03C19375 | -1 | 26 | 18.9% |
03C18675 | +1 | 105 | 19.0% |
デルタ | ガンマ | ベガ | セータ |
-0.13 | -0.00015 | -8 | 2.3 |
+79の支払いです。結果-33で損失になりました。
反省点
想定外に1度大きく上昇しても耐えられるぐらい外のオプションを売っておかないときつくなることが分かりました。18,625円はそう簡単には越えないとは思いましたが、日々の評価損益を見てしまうと耐えられない状態に陥ると思います。また、IVも決して有利な状況になかったです。
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