ヘッジ付ショートストラングル(アイアンコンドル)を試した結果

1/8に模擬トレードでヘッジ付ショートストラングル(アイアンコンドル)を試してみました。
ショートストラングルは売り戦略のメインとなりうる戦略ですが、ネイキッド売りなので証拠金が心配になります。そこで売っているオプションのさらに外側を買うことで最大損失をヘッジでき証拠金も少なくすることが出来る戦略です。
1/8の状況は?
年末に米国市場が下落した影響で年頭からの下げが一服した時点です。寄り付きで日経平均株価は17,000円を回復し、一旦は下げ止まった局面です。反発での上げも想定されました。
ここでのテクニカル的に上下のレンジ相場が想定されます。
1.抵抗線が18000円
2.支持線が16600円
これを目安に+αで余裕を持たせデルタニュートラルになるよう権利行使価格を調整し15750-18500のレンジを取ります。
仕掛け
セータの稼げる期先2月限で権利行使価格15750円のプットと18500円のコールを売り、最大損失50万円になるように外500円のオプションをヘッジで買い。
02C190 +1 31
02C185 -1 70
02P157 -1 130
02P152 +1 75 合計-94
これで、最大利益9.4万円、最大損失40.6万円になりました。また、デルタニュートラルなので当面上げ下げどちらでも大きな含み損にならないポジションです。
手仕舞い
1/26の寄り付きで手仕舞いしました。下げが一服し、上昇局面に入り、デルタニュートラルに近づいていたので、これ以上待つとプットかコールのクレジットスプレッドのスプレッドが拡大する可能性もあり、合計利益が減りそうでしたので手仕舞い。
02C190 -1 9
02C185 +1 30
02P157 +1 26
02P152 -1 13 合計+34 結果+60,000円(取引していればですが(笑))
最大利益に対し63%(=(94-34)/94)の利益が出ているため十分と判断。売り戦略では80%ぐらいが手じまい水準と言われているようですが、これ以上は待ってももう一巡待たなければいけないので手仕舞いでもいいと思います。満期が迫ってきているので既にFOTM(ファー・アウト・オブ・ザ・マネー)の各オプションは価格が落ちてしまっていますので限月交代や別のポジションを持つなどした方がいいです。
反省点
原油安を背景にした米国市場の下落の影響を受け1月中旬の下げて一時的に売りの受け取りを入れたNPVがマイナスになる場面がありました。
結果反転しましたので何もしないで正解なのかもしれませんが、
プット側を損切りする水準を決めていなかったこと
コール側の利益確定を早めにしなかったこと
は本番取引の際は参考にしなければならないと思います。
また、セータの予想推移も参考して手仕舞いやロールを判断する必要がありそうです。
プット側の損失が大きくなり、NPVがマイナスになっている時は、もしこれが本当の取引だったら結構きついような気がします。模擬トレードでも気になりました。
放っておいても稼げるのがヘッジ付ショートストラングル(アイアンコンドル)のメリットなので一時的な損益で判断すべきではなく、どこまで原資産が動いたら損切りをするという風に決めたほうがいいのかもしれません。
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