2014年に会社を辞めて2015年から専業トレーダーをしています。主戦場はオプション取引です。余剰資金でIPO投資を宝くじ的に楽しんでいます。

【オプション戦略】ショート・バタフライ・スプレッドのメリットとデメリット

ショートバタフライの損益図

SQにはある価格にはいないだろうと想定できるときには損失限定できる「ショート・バタフライ・スプレッド」がおすすめです。満期日の損益図が「バタフライ(蝶)」のように見えるため「バタフライ・スプレッド」という名称になっています。

ショート・バタフライ・スプレッドの取引例

ショート・バタフライ・スプレッドは満期日に原資産がどこには”来ないか”を想定して組みます

例:現在の日経平均株価が18,000円でSQでは18,000円から離れたところで決着する(18,500円以上or17,500円以下)と想定する時、権利行使価格17,500円と18,500円のコール・オプションをそれぞれ1枚ずつ売り、18,000円のコール・オプションを2枚買います。また、合計で100円のクレジット(受け取り)と仮定します。

買ったオプション(上の例だと18,000円)から等距離の外側のオプションを売るのがコツです。例はすべてコール・オプションですが、プットオプションで構築しても全く同じです。

ショート・バタフライ・スプレッドの損益図

上記取引のオプション満期日の損益図です。
ショートバタフライの損益図
ちょうど2枚買ったオプションの権利行使価格のところが一番損失になります。ロング・ストラドルによく似た損益図です。

日経平均が18,000円のままだったら

ショートバタフライの評価損益図
クレジットで仕掛けていますが、相場が動かないと日々セータで損失が発生します。さらに満期日が近くなるにつれて損失が大きく拡大します。

日経平均が18,500円になった時

ショートバタフライの評価損益図
想定する水準まで動いても満期日前数日まで評価価格は下がります。ただ、満期日が近くなると急激に利益になります

ショート・バタフライ・スプレッドのメリット

最大損失は買いオプションと売りオプションの権利行使価格の幅になります。構築した権利行使価格の中にSQが来なければいいのです。

例:17500-18000-18500でショート・バタフライ・スプレッドを建てた場合、最大損失は50万円(権利行使価格の幅=50円)になります。

ショート・バタフライ・スプレッドのデメリット

大外のオプションで構築しようとしても、ほとんどクレジットを貰えない可能性が高いです。なぜなら、SQ時にそこは誰も来るとは思っていない場所だからです。

ポジションを取るときの相場観

SQ日の日経平均株価に対する相場観が必要になります。ですので、「SQではここにはいかないだろう」(「ここ」=買オプションの権利行使価格)と想定してポジションを建てる必要があります。

ショート・バタフライ・スプレッドの特徴「スマイルショート」

ショート・バタフライ・スプレッドのスプレッドの最大の特徴は、「スマイルショート」です。満期日まで十分日数があるとデルタ・ガンマ・ベガはほぼニュートラルと考えて良く、日々の評価損益はIVカーブの形状に依存することになります。

通常、IVカーブは下に凸の関数になっています。外のオプションの方がよりIVが高くなっているますが、この傾き・曲率がより小さくなると利益になります。

ショート・バタフライ・スプレッドの仕掛け

基本はATM近くで構築します。そして、現在のATMはあくまで通過点で「上か下どちらかにはいくだろう」と想定して行います。また、スマイルカーブがきつくなっている時も狙い目です。

SQでは利益は発生しないので、クレジットで仕掛ける必要があります。ファーのオプションで構築しようとすると、ビット・アスク・スプレッドの状況によりデビットになる可能性があります。

ショート・バタフライ・スプレッドの手仕舞い

最大利益はクレジットのみですから、仕掛けた権利行使価格から十分に離れて利益が発生していたらポジションを閉じましょう。うかうかしていると戻ってきて「SQではドンピシャで最大損失」なんてこともあり得ます。欲張り過ぎないことが大切です。

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